切り絵日和

私の制作は、
一つの作品を作ることではなく、
一つの主題を掘り下げることから始まります。

花鳥風月。

奈良の自然と風景。

土地に残る記憶。

正倉院に受け継がれた古代の意匠。

それぞれのシリーズは、
異なる題材を扱いながらも、
時間と記憶を形にするという共通のテーマによって結ばれています。

作品が生まれる背景とともに、
それぞれの物語をご覧いただければ幸いです。

花鳥風月

鳥

花鳥風月

私の原点となるシリーズです。

幼少期に親しんだ花や鳥、

庭の池を泳ぐ魚たち。

身近な自然の記憶をもとに、

生命の美しさと移ろう季節を描いています。

切り絵だからこそ生まれる線の繊細さを通して、

花鳥風月の世界を表現しています。

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刻の景色

とき

刻の景色

山並み。

田畑。

寺社仏閣。

そして人々の暮らし。

奈良には、長い時間を重ねながら受け継がれてきた景色があります。

何気ない風景の中にも、その土地で生きた人々の記憶や物語が息づいています。

私は奈良の自然や文化、日々の暮らしの中で出会った景色を題材に、その場所に流れる時間を切り絵で表現しています。

移ろいゆく季節の中で刻まれてきた風景。

その記憶の一片を感じていただければ幸いです。

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古代の記憶

鏡

古代の記憶

奈良には、千年以上の時を越えて受け継がれてきた美があります。

正倉院宝物。高松塚古墳。そして古代の人々が残した様々な意匠。

そこに刻まれた文様や造形は、単なる装飾ではなく、当時を生きた人々の美意識や祈りを今に伝えています。

私は古代の文化財や意匠から着想を得ながら、切り絵という表現で新たな形へと再構成しています。

過去を写し取るのではなく、受け継がれた記憶を現代へ繋ぐ試み。

古代から届いた美の物語を感じていただければ幸いです。

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刻を泳ぐ

金魚

刻を泳ぐ

金魚は古くから人々に親しまれ、その優雅な姿で多くの人を魅了してきました。

私にとっても金魚は特別な存在です。

幼い頃から身近に魚がいる環境で育ち、水の中を静かに泳ぐ姿を眺める時間は、今も記憶の中に残っています。

金魚は見る角度や光によって表情を変え、同じ一匹でも異なる景色を見せてくれます。

私はその姿に、人それぞれが持つ記憶や人生の重なりを重ね合わせました。

このシリーズでは、金魚を通して時間の流れや人の記憶、そして地域に刻まれた風景を表現しています。

作品の中を泳ぐ金魚たちが、それぞれの記憶や物語と重なり、新たな景色へと繋がれば幸いです。

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