古代の記憶
正倉院宝物や古墳に残された、
古代の美意識。
その形や構造に宿る静かな力を受け取り、
現代の切り絵として再構成しています。
歴史を再現するのではなく、
過去と現在を一本の線で繋ぐ試みです。


正倉院宝物「平螺鈿背八角鏡」の構造美に惹かれ、
その内部に広がる文様を、
自身の花鳥の図案として再構成しました。
古代の美意識を忠実に写すのではなく、
そこに宿る静かな時間や呼吸を受け取り、
現代を生きる自分自身の線として刻んでいます。
遠い時代に残された一つのかたちが、
新たな物語として再び息づくことを願い、
制作した作品です。


高松塚古墳に残る装飾金具の構造美をもとに、
直線と曲線が織りなす古代の意匠を、
一枚の切り絵として表現しました。
遠い時代に刻まれた線が、
今を生きる自分の手の中で、
新たな景色へと姿を変えていきます。

