花鳥風月|刻の囀り<石賀直之オフィシャルウェブサイト>

切り絵日和
切り絵日和
切り絵日和

花鳥風月

子どもの頃、
双眼鏡と小さなフィールドノートを持って、
野鳥を探しに出かけたことがあります。

見つけた鳥の姿を夢中で追いかけ、
名前を書き留め、
また次の季節を待つ。

その時間は、
今思えば、
作品を作る原点だったのかもしれません。

花

静かに咲き続けてきた花
そこに触れた光
心に残るのは そんな一瞬

私は、
鳥を正確に描きたいわけではありません。

花を図鑑のように残したいわけでもありません。

その時に感じた風や光、
季節の匂い、
静かな時間の流れ。

目には見えないものまで、
一緒に切り取りたいと思っています。

鳥

風に名はなく
ただ心に羽音だけを残してゆく

だから私の作品には、

花の中に鳥がいたり、

蝶が風を運んだり、

現実には存在しない景色が現れます。

それは空想ではなく、

私の記憶の中で、
自然がそういう姿をしていたからです。

鳥

幾つもの季節を重ね
羽音はやがて 一つの景色になる

このシリーズは、

花や鳥を作るためのものではありません。

私が見てきた季節や風景を、

紙という一枚の世界の中に
そっと残しておくための記録です。

鳥

静かに咲いた花も

空へ消えた鳥も

心に残ったその景色だけは
時を越えて形を変え

また新しい羽を得て
飛び立ってゆく

いつか、
誰かがこの作品を見た時、

自分の中にもあった
小さな自然の記憶を思い出してくれたなら。

それが、
私にとって何より嬉しいことです。

Field Note

子どもの頃、
私が大切に持ち歩いていたフィールドノート。

その中には、
鳥の名前だけではなく、
その日見た景色や、
心に残った小さな出来事が書き留められていました。

ここでは、
作品の背景にある自然や、
私が出会ってきた小さな「記憶」を、
少しだけ紹介します。

サンコウチョウ

一度も会えなかった憧れの鳥。

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